2013年3月26日火曜日

ピラト症候群

■2013/03/26
■ヨハン教会 モーニングチャペル
■聖書箇所:ヨハネ 19:28-40

★メッセージ

イエス様はユダヤ人の祭司長カイアファのところに連れていかれましたが、法的な権限のあるピラトのもとに送られてきました。
28節 ユダヤ人たちの汚れた宗教的な二重的な態度が示されています。過越祭のときには自分の身を汚したくないといいながら、何の罪もないイエスキリストを法廷に立たせて裁こうとしています。この姿は私たちの中にもあります。誰かが法廷で裁かれるのを見て、私は潔白だからそこに入りたくないといいながら、その人を心のうちに罪に定めるのです。本当に正しい者であるなら何の罪をない方を罪に定めることができるのでしょうか?

受難週には十字架を見上げながら私たちの罪性を覚え悔い改める者とならなければなりません。イエス様を信じていながら、ときにペトロのようにイエス様を知らないという態度をとることもあります。そういう態度を主に告白し清められなければなりません。

ヨーロッパの教会は輝かしいキリスト教の歴史を持ちながら形骸化しほとんどの人が教会に行かなくなってしまいました。ローマ時代に大きな迫害を受けながらキリスト教は広まりやがてローマの国教になりました。それから暗黒の時代が始まり、教会は堕落していきます。1000年間ローマカトリックが行ったことを見ますと、文化的には立派ではありますが、中身は腐っていました。司祭たちはみな愛人がおり懺悔を常とするようになりました。信徒たちが神父に懺悔をすると神父たちはそれを利用するようになりました。
霊的な敵は大きな怖い巨人の姿でなく私たちの心の内にあります。主は私たちに光と塩になりなさいと仰いました。ヨハン教会ではさまざまな祈りをよくしていますが、私たちにもう一度塩気を取り戻して下さい、クリスチャンのアイデンティティを取り戻して下さいと祈りましょう。

ピラトは宗教的な議論に巻き込まれるのは嫌でした。ただ、騒ぎが収まり何事もなくなってくれれば良かったのです。もし何かローマに反乱するような行いがイエス様にあったのならば、すでにピラトの耳に届いていたでしょう。当時のローマは完成された帝国であり情報網も発展していました。ローマ中のあらゆる情報は総督のもとに届いていたはずです。ピラトは真理に目を向けず自分の利益に負けて真実を隠してしまいました。ピラト症候群は私たちの内にもあります。
韓国のある中国大使は中国宣教のために、中国の28人の要人を覚えて毎日祈りました。通常、中国の教会では教会の看板を掲げると公安に撤去されてしまいます。大使は共産党の宗教部を訪問して、何で看板を掲げるのを許さないのかと1時間にわたり机をたたきながら訴えました。その結果、看板を掲げることを許され何十の教会の上にキリスト教会の看板が掲げられました。これは彼の政治生命をかけて行ったことです。もし間違えたら、共産党に拒絶され国家間の政治問題になり彼自身も追放されるでしょう。
残念ながら韓国の要人の中でもクリスチャンでありながら模範とならない人たちも多くいます。ピラト症候群から抜け出るのは大変なことです。

イエス様はユダヤ人たちから無実で訴えられるとき何か大きく弁証するのではなく黙々と絶えながら主への栄光を現します。主への栄光の帰し方は必ずしも派手なものばかりではありません。政治家になったりお金を稼いで献金したりして主に栄光を帰したいと多くの人は望みますが、全く人々の目に映らない形で栄光を帰す方法もあります。たとえば政治家が悪い者から賄賂を受け取らないこともそうです。それは誰にも言えませんし知られませんが正しい行いは主の喜びとなります。イエス様の十字架は全く華々しいものではなく苦しみであり誰も望まないものです。